Difference Between
子どもの矯正治療と大人の矯正治療の違いとは
装置について
子どもの矯正治療は、主に、乳歯から永久歯への萌え変わりの時期に行い、お子さんの成長力を利用して行う矯正治療です。歯1本1本に装置を着けるのではなく、写真のような装置を使い、永久歯がしっかりと萌える土台作りや顎のバランスを整える治療をします。
子どもの矯正治療と大人の矯正治療の違い
大人の矯正治療は、全てが永久歯になっている状態から始める治療です。歯1本1本に装置を着けて歯並びをきれいにしていく治療です。家を建てる際に行う基礎工事が子どもの矯正治療(Ⅰ期治療)。基礎工事を終えて家を建てるのが大人の矯正治療(Ⅱ期治療)とイメージしてもらえるといいかもしれません。
どんな治療?
子どもの矯正治療
永久歯がしっかりと萌える土台作りや顎のバランスを整える
大人の矯正治療
歯1本1本に装置を着けて歯並びをきれいにしていく治療
Goal
子どもの矯正治療の目的
治療の目的
子どもの矯正治療(Ⅰ期治療)の目的は、永久歯がしっかりと萌える土台作りをし、顎骨のコントロールや習癖等の改善を行い、全ての永久歯が萌出した状態でなるべくブラケット装置を装着しなくて済む咬合を作るのがゴールです。
Device
子どもの矯正治療で使用する装置
Exp-Plate
バイオネーター
BJA
FR2
EAO
QH
L.A
Fence
Crib
斜面板
ペンデュラム
GMD
Recommended Age
子どもの矯正治療の対象年齢
何歳から?
お子さんの歯の萌え変わる時期や受け口等の噛み合わせにもよりますが、永久歯が出てくる6~7歳から永久歯が萌え揃う12~13歳位までが目安です。
Row of Teeth
矯正治療を行った方が良い歯並びとは
永久歯がガタガタしている
歯が重なり合っていたり、八重歯の様に歯の列から歯が飛び出ていたりしているガタガタ、またはデコボコの状態を叢生と呼びます。
上下の噛み合わせで下顎の歯が前にある
受け口(下顎前突)と呼ばれる状態で、下の歯が上の歯よりも前に出ています。
前歯が噛んでいない
上の歯と下の歯が噛み合っておらず、上下の歯の間に隙間があいている状態を開咬と呼びます。
上顎の前歯が出ている
上の歯が下の歯よりも前に出ている状態を上顎前突と呼びます。
Topics
子どもの矯正治療トピックス
不正咬合を放置するリスク
不正咬合を放置したままにしておくと、歯磨きがしにくくなり虫歯や歯茎が腫れる可能性が高くなる他に、自身の見た目を気にしたり、他者から指摘される場合もあり心因的な成長にも影響を及ぼす可能性があります。
子どもの矯正治療の治療期間
お子さんの矯正治療の治療期間は症状にもよりますが、積極的に動かす治療は1~3年位(来院回数12~30回)です。その後、全ての永久歯がちゃんと萌えるまで経過観察を行います。
FAQ
よくある質問
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Q.歯科検診で指摘されました。どうしたらよいでしょうか?
A.一度矯正専門の病院を受診しお子さんのお口の中の状態を確認してもらいましょう。
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Q.いつ頃から治療をスタートしたらよいでしょうか?
A.永久歯が出てくる6~7歳から治療は可能ですが、それ以前でも歯並びが気になりましたら受診して頂いて大丈夫です。
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Q.歯を抜かずに矯正治療をすることができますでしょうか?
A.基本的にはお子さんの矯正治療では永久歯を抜かない事を目標に行っていきますが、治療の効果や成長の状態によっては歯を抜く場合があります。
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Q.大人になってから矯正治療をしても間に合いますでしょうか?
A.矯正治療には年齢制限はありませんが、大人の歯並び(全てが永久歯)になってしまうと、永久歯を抜く確率が高いです。