大人の矯正治療(Ⅱ期治療)の対象年齢
永久歯列になる12〜13歳以上からであれば全ての方が対象です。矯正治療は歯と歯の周囲の組織(歯茎)に問題がなければ特に年齢制限はありません。
Device, Merit
大人の矯正治療で使用する装置とそれぞれのメリット
大人の矯正治療で使用する装置の比較表
装置の種類 | マルチブラケット | マウスピース型装置 (インビザライン) |
舌側矯正装置 |
---|---|---|---|
見た目 | ×~△ 装置の材質により |
〇 | ◎ |
費用 | ◎ 安い |
△ | × 高い |
適応症例 | 全ての症例 | 症例難易度による | 全ての症例 |
日常生活 への影響 |
矯正治療をしていることが周囲にわかりやすい | 取り外しが可能ですが、使用時間に治療が左右される | 歯の裏側に装置が付くのでしゃべりにくくなる場合がある |
Table Scroll
*マウスピース矯正装置(インビザライン)
薬機法未承認医薬品
・未承認医薬品等であること(マウスピース型矯正装置インビザラインは医薬品医療機器等法の承認を受けていない未承認医薬品です)
・入手経路(マウスピース型矯正装置インビザラインは米国アラインテクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン株式会社を介して入手しています。)
・国内の承認医薬品等の有無(国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します)
・諸外国における安全性に係る情報(マウスピース型矯正装置インビザラインは1997年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。
・マウスピース型矯正装置(インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
Topics
大人の矯正治療トピックス
矯正不正咬合を放置するリスク
不正咬合を放置するリスクとしては、歯ブラシの届かない部位が長期間放置される事により虫歯や歯周病になる可能性が高くなり、最悪、歯を失うリスクがあります。
Steps
矯正治療の流れと治療期間
- 初診相談
- 精密検査(歯型、口腔内写真、顔面写真、レントゲン撮影)
- 診断(治療方針の説明)
- 矯正治療(動的治療)
- 保定
治療期間は症状や個人によって異なりますが歯を抜いた場合は平均で2年半前後、歯を抜かなかった場合は1年半前後です。その後綺麗な歯並びを維持するための保定期間は別にかかります。
※ 一般的な治療期間は1.5~2.5年(来院回数12~30回)
Toothache
矯正治療の痛み
1. どのような痛みか?
ワイヤーを交換したり、締めなおしたりすると治療後2~3日の間は痛みを感じる場合がありますが、激痛ではなく歯が浮いたような感じです。
2. 痛みの原因
歯を動かす際に歯に力を加えます。その際に歯の周りの組織が押し潰されたり、引っ張られたりするために痛みが生じます。
3. 痛みに対する対処法
2~3日で痛みは引いてきますが、我慢できない位の痛みでしたらご連絡下さい。また、痛み止めを服用されても大丈夫です。
Merit, Demerit
矯正治療のメリットデメリット
メリット
矯正治療を行うメリットは歯並びを良くすることにより、
- 清掃性を良くし虫歯や歯周病を予防すること
- 噛み合わせを良くし高齢になっても美味しく食事が出来ること
- 自分の歯並びや口元に自信がなかった方は歯並びが良くなることにより自信の持てる口元になること
です。
デメリット
矯正治療のデメリットは大人の方ですと歯を抜く可能性があることですが、歯を抜いたからといって治療後の生活に大きく影響は無いので心配しないでください。また、固定式の装置を使う場合は装置に慣れるまでは違和感があったり、装置が粘膜に引っかかって口内炎等が起こる場合がありますがしばらくすれば装置に慣れてきてその頻度は減ってきます。
装置に慣れてくると粘膜に引っかかる頻度は減っていきますが、気になる箇所の装置に保護材を被せて頂いて対応できます。それでも気になる場合はご連絡ください。気になる箇所を調整します。
FAQ
よくある質問
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Q.歯を抜かずに矯正治療をすることができますでしょうか?
A.歯並びの症状によりますが、歯を抜かなくても治療できる場合があります。しかし、歯を抜かないと治療できない場合があります。歯を抜く場合でもどの歯を何本抜くかなど数パターンの治療計画を提示させて頂きます。
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Q.40歳でも矯正治療はできるでしょうか?
A.矯正治療は歯と歯茎に問題がなければ特に年齢制限はありません。歯茎に炎症がある場合は炎症を抑えてから治療可能です。
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Q.金属アレルギーなのですが治療できるでしょうか?
A.アレルギーの対象成分にもよりますが、ほとんどの場合で治療が可能です。
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Q.差し歯があっても矯正治療できるでしょうか?
A.差し歯があっても治療可能ですが、差し歯の形や材質によっては矯正治療後に差し歯を作り直していただく場合があります。